果樹や花木はもともとは自然のものでしたが、長い年月をかけて多くに品種を生み出してきました。しかし、中には種子での繁殖がしにくい植物は、接ぎ木などのやり方で繁殖されてきました。接ぎ木はコツさえ覚えれば簡単です。ビジネスでの成功のカギは5W1Hですが、接ぎ木の成功のカギは3W1Hです。大切な4つの成功ポイントをお教えします!
目次
1.What(なに)
2.Why(なぜ)
3.When(いつ)
4.How(どのように)
5.まとめ
1.What(なに)
(例)
白しだれ梅に紅梅を接ぐ
次郎カキに大秋を接ぐなど3.When(いつ)
4.How(どのように)
カルスとは?
植物も傷つくと人間と同じように傷口をふさいでいく働きをします。細胞が分裂して細胞群を作ります。これをカルスといいます。人間でいうとかさぶたのようなものでしょうか?
※巻いたテープは自然に消滅していきますので、撤去の必要なし!
②はぎ接ぎ
手順
1.切り接ぎ同様
2.切り接ぎ同様
3.台木の接ぐ部分を穂木の幅の広さに合わせてタテに鋭利な刃物で切れ目を入れます。切れ目を入れた上部からマイナスドライバーの様な平たいヘラのようなもので、穂木の切込みの長さに合わせて台木の外皮をはぎます。
4.切り接ぎ同様
③接ぎ木はさみ接ぎ
手順
1.まず、台木の接ぎたい部分を接ぎ木はさみで切ります。
2.ほぼ同サイズの穂木を準備し、芽を2芽残して、接ぐ面を接ぎ木はさみで切り落とし、メネデールに2時間漬け込む。
3.台木と穂木をつなぎ合わせて、接ぎ木テープで接いだ部分を巻きます。※接いだ芽の部分には多く巻き過ぎないように注意が必要。
➀②③共通ですが、漬け込み液は、最後に台木にかけてあげてください。
5.まとめ
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目次
1.What(なに)
2.Why(なぜ)
3.When(いつ)
4.How(どのように)
5.まとめ
1.What(なに)
接ぎ木でまず第一に重要なのが何の木を台木とし、何の木を穂木とするかです。当たり前のようですがとても大切です。なぜなら台木と穂木とは、どんなもの同士でも活着するものではないからです。基本的には台木は、実生や挿し木などで育てられたものを選びます。接ぎ木の活着率が高いものを親和性あるといい、まったく活着しない組み合わせを接ぎ木不親和といいます。植物自然分類学の近縁なものほど一般的に親和性が高いとされています。
(例)
白梅 (バラ科サクラ属) × 紅梅 (バラ科サクラ属)=いい組み合わせ〇 親和性が高い
蝋梅 (ロウバイ科ロウバイ属) × 黄梅 (モクセイ科ソケイ属)同じ黄色でもよくない✖ 不親和
上記のように植物同士が近縁か遠縁かをチェックをして、何の植物を組み合わせるかをきめてください。しかしながら、同属同種でも相性が悪いものがあったり、常緑樹のビワを穂木としてスモモ等の落葉樹などにも接ぐこともできたりと、接ぎ木とは奥の深いものです。まずは挑戦して、あなたのWhatをみつけましょう!
2.Why(なぜ)
この2番目のWhy(なぜ)はいたってシンプルです。目的を明確にすることです。目的が明確になれば接ぎ方や時期も決まりますので、作業に取り掛かりやすくなります。違う花を咲かせるのか?違う果物を実られるのか?Whyを明確に。(例)
白しだれ梅に紅梅を接ぐ
次郎カキに大秋を接ぐなど
3.When(いつ)
接ぎ木成功の3つめのポイントは季節です。接ぎ木とは、枝の形成層という部分に接いでいきますので植物が活動する時期に合わせます。暦は3月になると啓蟄(けいちつ)を迎えます。2月の雨水(うすい)の寒い季節から小動物などが活動を始める季節が啓蟄です。3月(啓蟄)をスタートの目安とし、5月くらいまでが比較的接ぎ木に適した季節となります。※新芽が出る前に接ぎましょう!
穂木に関しては、基本的には、事前に穂木を確保しておく必要があります。その場合、1月、2月の寒い休眠時期に取り枝をします。採種した枝の芽はまだ固く、この状態のほうが活着がよくなるからです。穂木の枝を冷所や冷蔵庫で乾燥しないように接ぎ木の時期まで保存してください。When(いつ)接ぎ、いつ穂木を用意するかを明確に!
4.How(どのように)
最後の4つ目のポイントは、どのようにです。今回ご説明するのは、切り接ぎとはぎ接ぎですが、接木にはたくさんの接ぎ方があります。とても簡単な接ぎ木はさみを使った接ぎ木もご紹介します。
準備するもの
台木(基本の木) 穂木(台木の木に接ぐ枝)台木の枝の太さに近いもの
使用する道具
➀剪定はさみ ②切り出しナイフ ③接ぎ木テープ ④メネデール(植物活力液)無くても可
⑤接ぎ木用はさみ ※ルートンもなくて可
➀切り接ぎ
手順
1.まず、台木の接ぎたい部分を剪定はさみで切ります。
2.穂木を準備し、芽を2芽残して、接ぐ面を鋭利な刃物で切り落とし、片方も45度の角度でカット。どちらも凸凹にならないようにスパットとね。切った穂木は2時間ほどメネデールに漬け込む。
3.台木の形成層の部分をタテに切り込みを入れます。こちらも鋭利な刃物で!
4.台木と穂木をつなぎ合わせて、形はきれいな雪だるまを心がけてね。接ぎ木テープで接いだ部分を巻きます。※接いだ芽の部分には多く巻き過ぎないように注意が必要。
きれいな雪だるまね!
カルスとは?
植物も傷つくと人間と同じように傷口をふさいでいく働きをします。細胞が分裂して細胞群を作ります。これをカルスといいます。人間でいうとかさぶたのようなものでしょうか?
※巻いたテープは自然に消滅していきますので、撤去の必要なし!
②はぎ接ぎ
手順
1.切り接ぎ同様
2.切り接ぎ同様
3.台木の接ぐ部分を穂木の幅の広さに合わせてタテに鋭利な刃物で切れ目を入れます。切れ目を入れた上部からマイナスドライバーの様な平たいヘラのようなもので、穂木の切込みの長さに合わせて台木の外皮をはぎます。
4.切り接ぎ同様
③接ぎ木はさみ接ぎ
手順
1.まず、台木の接ぎたい部分を接ぎ木はさみで切ります。
2.ほぼ同サイズの穂木を準備し、芽を2芽残して、接ぐ面を接ぎ木はさみで切り落とし、メネデールに2時間漬け込む。
3.台木と穂木をつなぎ合わせて、接ぎ木テープで接いだ部分を巻きます。※接いだ芽の部分には多く巻き過ぎないように注意が必要。
➀②③共通ですが、漬け込み液は、最後に台木にかけてあげてください。
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